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社会福祉法人さぽうと21 被災地支援活動報告

岩手県大船渡市で被災した障がい者自立支援団体の運営支援
(2014年11月21日)


 被災後、岩手県大船渡市の仮設事業所で活動を再開した障がい者支援団体の恒久施設建設に向けて、資金的な協力を行いました。支援先の「非営利型一般社団法人かたつむり」は2001年、小学生の障がい児の保護者が情報を交換し、互いの悩みを相談し合うための親の会(家族会)として始まりました。当初はアパートを一棟借り上げ、放課後や週末、長期休暇を中心に、革細工、農作業、リサイクル作業等の小規模な活動や、リフレッシュの機会となるイベントを企画。「子どもたちが高校生になる10年後に法人化を目指そう」と活動を続けてきました。
 2011年3月、法人格を取得し本格的な活動開始を目前にして被災し、事業所や設備を流失。理事長自身も自宅を失い、再建の見通しが全く立たず、一時は解散も考えたそうです。しかし3ヵ月後、建物の被災を免れた 岩手県高齢者福祉生活協同組合 気仙地域センター「すずらん」から手をさしのべられ、「被災して行き場を失くした障がい者やその家族の役に立ちたい」という強い想いから、すずらんとの協働により活動を再開。軽作業、リサイクル作業、がれきを利用したキーホルダーの商品制作や、イベントでのポップコーンやソフトクリームの販売など、幅広い活動を行っています。
 2013年5月にはすずらんから独立。民間団体の支援で団体関係者の所有地にプレハブ作業所を建て、指定認可を取得し現在に至っています。約20名がオリジナル商品の製作や企業からの請負作業を行う他、2014年に地元の特産「米崎りんご」の栽培も開始しました。りんご栽培は大変手間がかかり、高齢化や後継者不足でりんご園を手放す農家も少なくありません。農家から技術を学び、将来は自分たちが担い手となって、潮風に当たってたくましく育つ米崎りんごを後世に残したいとのことです。
 かたつむりは設立当初から「居場所のない子どもをつくらない」ことをモットーとし、障がい児たちが活動を通じて習得した知識や技術を活かして社会に参加することを目標にしています。周辺の福祉事業所では受け入れられない障がい者や重度の障がい者など、地域で孤立しがちな人々も受け入れ、障がい者が達成感や生きがいを持って暮らせるよう、一人ひとりの能力に合わせて作業を決める等、きめ細やかな支援を行っています。
 しかし2014年7月、大船渡市の災害復興計画の策定に伴い、2017年度末までに津波の被害を受けない安全な地域に法人本拠地を移転するよう、市から通達を受けました。現在の土地は、日中の一時的な作業所等として引き続き使用できますが、新たに本拠地を設置しなくてはなりません。利用者数が大幅に増加し通所希望者も後を絶たないことから、既に現在のプレハブ作業所では手狭(1日20名前後が限界)となっており、本拠地と作業所の建設費用について、AARと当会にご相談がありました。
 恒常的な施設が建設されれば、安全な環境で、安定して作業に取り組むことができます。また、十分なスペースが確保され利用者の増加にも応じることができ、居場所がなく家に引きこもる人を減らすことができます。このように、利用者一人ひとりに寄り添って活動を続けるかたつむりの地域における存在意義は非常に大きいと言えるため、新施設の建設に向けて資金面での支援を決定いたしました。今後もAARを通じて協力していく予定です。

 

プレハブの事業所を訪ねるAARスタッフ

プレハブの事業所を訪ねたAARスタッフ
(2013年12月28日)

かたつむりの利用者とスタッフの皆さん

かたつむりの利用者とスタッフの皆さん
(2013年12月28日)

かたつむり利用者の方々

作業室で就労しているかたつむり利用者の方々
(2014年6月23日)

 

支 援 先 非営利型一般社団法人かたつむり
施 設 名 @かたつむり(アットかたつむり)
所 在 地 岩手県大船渡市赤崎町佐野84-4(仮設事業所)
事業内容 就労継続支援B型(知的、精神、身体)、日中一時支援
代表理事 大西 智史 氏
利用者数 23名
職 員 数 8名(パートタイム含む)※2014年10月末時点
支援内容 寄付100万円
(恒久的な事業所の建設費用の一部として)
振 込 日 2014年11月21日
協   力 AAR Japan [認定NPO法人 難民を助ける会]
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