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サンキョー株式会社からのお知らせ

社会福祉法人さぽうと21 活動報告

2015年度 東日本大震災関連支援事業
活動報告


甚大な被害をもたらした東日本大震災発生から5年が経過しました。
この5年間、当会では、サンキョー株式会社 様をはじめとする多くの方々からご支援のお申し出をいただき、姉妹団体AAR Japan [認定NPO法人 難民を助ける会] (以下、AAR)と連携しつつ、岩手県、宮城県、福島県において、罹災された住民の方への支援活動を行ってまいりました。
2015年度は特に、障がい者や高齢者など、行政等による支援が届きにくい方々への支援活動を中心に、事業を継続いたしました。
震災から5年を経ましたが、地域の復興や人々の生活再建の状況は、場所によって大きな隔たりがあり、まだまだ支援を必要としている地域があります。
長期間に渡ってお力添えいただき、心より御礼申し上げます。

津波で甚大な被害を受けた後、施設の再建を目指している岩手県大船渡市の障がい者福祉事業所「かたつむり」の利用者と職員の方々。
皆さん、1年間お疲れさまでした。(2015年12月2日、クリスマスパーティにて)

(1)仮設住宅の住民に対する相談支援活動 (対象者 合計約300人)

① 岩手県大船渡市の仮設住宅におけるマッサージと茶話会の実施

2015年4月・8月 / 「地域みんなで元気になろうプロジェクト」によるリハビリテーションと傾聴活動

避難生活の長期化で運動不足になりがちな仮設住宅の住民の健康維持やストレス軽減のために、理学療法士、日本産業カウンセラー協会所属のカウンセリング専門家などによるリハビリテーションと傾聴活動を行いました。
(大立仮設住宅 集会所、2015年8月1日)

支 援 先
大船渡市 大立仮設住宅、大田仮設住宅 (合計99名)
支援内容
自力での生活再建が困難な方や公営復興住宅に入居予定の方の健康維持と孤立の予防、住民同士の交流のため、4月には理学療法士による問診やリハビリテーション、カウンセリングの専門家による傾聴活動を実施。
8月にも住民へのマッサージと茶話会を実施した。
② 福島県南相馬市の仮設住宅入居者へのマッサージと茶話会の実施

2015年11月 /原発事故の影響で未だに避難生活が続いている被災者の方々に提供

支 援 先
南相馬市 牛河内第四仮設住宅、小池原第二仮設住宅(合計51名)
支援内容
避難生活の長期化にもかかわらず、支援が行き届いていない仮設住宅入居者のストレス緩和のため、理学療法士、作業療法士によるマッサージと交流会を開催。
③ 福島県内の仮設住宅入居者へのマッサージと茶話会の実施

2016年2月/福島県浪江町、川俣町山木屋地区からの避難者が暮らす仮設住宅への訪問活動

支 援 先
福島県内の仮設住宅2ヵ所 (62名)
支援内容
運動不足などで健康に不安を抱える住民への、理学療法士によるマッサージと、カウンセラーによる傾聴活動、茶話会の開催。

住民の方(右)のお話を聴くカウンセラー(2016年2月27日)

④ 福島県の4ヵ所の仮設住宅訪問 (マッサージと茶話会)

2016年3月 / 浪江町や南相馬市などの出身者が避難している仮設住宅への訪問支援活動

支 援 先
福島県二本松市、三春町、南相馬市の仮設住宅4ヵ所(合計94名)
支援内容
原発事故の影響などで未だに避難生活が続く浪江町、葛尾村、南相馬市などの出身の仮設住宅入居者に、マッサージの施術や、自分でもできるストレッチ運動の指導および、カウンセラーによる傾聴活動を行った。

三春町の仮設住宅にて、カウンセラーの方々と。交流のひとときを楽しんでいただいた入居者の方々に笑顔が浮かびました。(2016年3月)

(2)物品等の寄贈 (防犯灯の設置、集会所備品の提供など)

① 岩手県陸前高田市の被災者が移住した住宅地に防犯灯を設置

2015年5月 /津波で自宅を失った被災者17世帯が住居を新築した地区に3台の防犯灯を提供

支 援 先
岩手県陸前高田市西和野地区(上和野自治会)17世帯
寄 贈 品
防犯灯3台
西和野地区は、自力で自宅を再建した被災者が集まって新たにできた住宅地。
田畑を転用したため電灯が整備されておらず、行政による設置も行われないとの相談を受け、住民(特に子どもたち)の安全確保のために防犯灯を設置した。
(左)
防犯灯設置前の状況。夜間は家の明かりしかなく、歩行が困難なほど真っ暗でした。(2014年10月21日撮影)
(右)
防犯灯を設置した道路を2015年5月29日に撮影。子どもたちが集まるピアノ教室の田村尚子先生(右奥)とAARスタッフ。
② 岩手県大船渡市の障がい者福祉事業所に農具などを寄贈

2015年6月 / 津波で被災した障がい者の方々が取り組んでいるりんご栽培用の農具などを提供

支 援 先
非営利型一般社団法人かたつむり (利用者26名)
岩手県大船渡市赤崎町佐野84-4
寄 贈 品
障がい者が育てる「米崎りんご」の作業用農具および、製作・販売している贈答品のパッケージ作成に使うラベルプリンター
(左)
陸前高田市内で借りているりんご農園での剪定作業。今年もおいしいりんごをお待ちしています!
(右)
地元のお米を利用して障がい者が作った贈答品(お米と煎餅のセット)。提供したラベルプリンターがパッケージの制作に活躍しました。
③ 福島県相馬市の災害公営住宅 集会所への備品寄贈

2015年10月 / 相馬市内5ヵ所に完成した災害公営住宅の集会所に、TV等の備品を提供

支 援 先
福島県相馬市内の住宅団地5ヵ所
尾浜細田東地区住宅団地、新沼刈敷田地区住宅団地
尾浜南ノ入地区住宅団地、原釜北高野地区住宅団地
磯部山信田地区住宅団地 (入居者合計533名)
支援内容
災害公営住宅の集会所開設に合わせて、備品等を提供
(テレビ、掃除機、時計、玩具、電気ポット、食器など)

2015年3月に完成した尾浜細田東地区住宅団地集会所。約150人の被災者が仮設住宅から入居し、新しい生活がスタートしました。(2015年6月18日)

物品を寄贈した新沼刈敷田地区集会所の竣工式にて。新沼刈敷田地区の佐藤組長(左)とAARスタッフの浅野武治(右)。(2015年10月19日)

※備品寄贈の経緯

2015年3月、福島県相馬市にて、AARと当会の共催で「防災イベント in SOMA」を開催。その一環として、福島県 相馬・双葉地方を中心とした「被災地の『今』を知り、『これから』を考えるバスツアー」を実施しました(協力:NPO法人東京コミュニティカレッジ様)。
相馬市では災害公営住宅の建設が進み、2015年3月以降、入居者同士の交流の場として集会所が完成。相馬市の要望により、サンキョー株式会社様および上記ツアー参加者の方々からのご寄付をもとに、備品や玩具を提供いたしました。

(3)障がい者福祉事業所に対する支援 (津波で失われた施設の再建支援など)

① 岩手県大船渡市で事業所を失った障がい者自立支援団体の再建支援

2014年11月より継続中 / 2017年3月の施設完成に向けた寄付及び、設計・資金調達等への協力

(左) 事業所の建設予定地。新しい建物は約80坪です。高台にあるので、完成後は安心して活動できます。
(右)設計に関する打ち合わせでは、施設の利用方法や利用者の希望を入念に聞き取り、設計に反映しました。(2015年9月29日撮影)

AARが2016年4月に催す東北支援チャリティコンサートに先立ち、開催にご協力くださった日本ロレックス(株)のベイリー社長が被災地を視察。大船渡にある「かたつむり」の仮設事業所も訪問されました。
お煎餅の箱詰め作業に取り組む利用者の皆さんを温かく見守るベイリーさん(写真右奥、2016年2月22日)。
〔コンサートの純益はかたつむり再建費用にも充てられます。〕

支 援 先
非営利型一般社団法人かたつむり
事業内容
就労継続支援B型(知的、精神、身体)、日中一時支援
利用者数
26名 (2016年3月現在)
支援内容
事業所新築費用のための寄付。また、全国に募金を呼びかけるウェブサイトの構築、建築の専門家による調査・助言等を行った。 ※工事の進捗状況は、http://fund.katatumuri.jp/で随時更新中
② 宮城県石巻市で事業所を失った障がい者自立支援団体の運営支援

2014年11月より継続中 /事業所の再建に向けて、障がい者が製作する手芸品の販売促進を支援

(左) 「さをり織り」の作業に取り組む利用者の方々 (2015年7月9日)
(右)個人の感性を生かして自由に織られる作品は、どれも世界にただひとつ

支援先
NPO法人輝くなかまチャレンジド
(施設名地域活動支援センターこころ・さをり)
宮城県石巻市恵み野2-11-1仮設恵み野支え合い拠点センター内
(2016年4月に新活動拠点「共生型福祉施設-織音-」完成、竣工式)
事業内容
障がい者の社会参画・自立支援活動、障がい者日中一時支援
利用者数
21名(2015年7月現在)
支援内容
「さをり織り」の手芸品の販路拡大のための支援
③ 岩手県山田町で津波被害に遭った障がい者福祉事業所の利用者移送サービスの提供

2015年9月 / 障がい者や高齢者の通院を支える「福祉移送サービス」の実施を支援

支 援 先
社会福祉法人 やまだ共生作業所
所 在 地
岩手県下閉伊郡山田町山田16-9-10
事業内容
就労継続支援B型 (知的・精神・身体)
利用者数
58名 (2015年9月現在)
支援内容
山田町唯一の総合病院は未だ仮設診療所であり、低所得の障がい者や高齢者にとって、隣の宮古市の病院などへの通院費用の負担が難しい。そこで、施設による福祉移送サービスの実施を支援した。

身体的にも経済的にも、宮古市まで通院するのが困難な利用者を、病院の玄関口までお送りします。(2015年4月27日撮影)

(4)東日本大震災 被災地支援コンサート※当会単独での支援

「3.11 祈りのコンサート 2016」 の開催支援

2016年3月11日 / 宮城県仙台市・電力ホールでの復興祈念コンサートの開催を支援

指     揮
佐々木 正利 氏 (岩手大学教授)
コンサートマスター
松舘 忠樹 氏 (仙台シンフォニエッタ)
演     目
W. A. モーツァルト 「レクイエム」 KV.626、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 KV.618
概     要
154人の合唱団と51人のオーケストラが参加。犠牲者の方々の冥福を祈り、再生と復興への願いを込めて演奏を行った。
会場の電力ホール(定員1000名)は、ほぼ満員となった。

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