被災幼稚園への避難訓練用リヤカーの寄贈

～２０１３年６月１９日、宮城県石巻市渡波地区～

 

さぽうと21より被災地支援活動報告がございましたので転記致します。

 

この度、津波被害の大きかった石巻市渡波地区の市立住吉幼稚園（全壊した湊幼稚園が間借り中）からのご依頼により、園児たちの避難訓練や物品運搬に必要なリヤカー（2台）を寄贈いたしましたので、以下の通りご報告申し上げます。

 

 

同幼稚園には、渡波地区で活動しているお父さんたちのネットワーク（稲井オヤジの会）への支援を通じて、本年5月、入手の目処が立たないままだった洗濯機（1台）と扇風機（3台）を寄贈いたしました。（5月のご報告参照）

 

 

その後、災害に備えて毎月行われている避難訓練に関して、園長先生から新たに以下のご相談がありました。

 

 

・指定避難所までの距離が長く、交通量が多いルートを歩かなくてはならない

・毎回途中で歩けなくなるお子さんたちがいる

 

 

以上の課題への解決策として住吉幼稚園に間借りしている湊幼稚園の先生方とも共同で使えるよう、リヤカー2台をお贈りすることにいたしました。

 

 

震災から3年目、さまざまな方々のご支援のおかげで、地区のお子さんたちは仮設住宅や民間の借り上げ住宅から元気に通園しているようです。

 

 

子どもたちの笑顔を守れるよう、当会も引き続き、地域の方々に寄り添った活動を続けたいと考えております。

 

 

 

届いたリヤカーのまわりに早速集まってきた 石巻市立住吉幼稚園の子どもたち

 

 

 

 

 

 

  現地協力者からのメッセージ

稲井オヤジの会代表 千葉 政徳様 (全国を結ぶお父さんたちのネットワークの一員 として、地元・石巻の再生のために日々奮闘中)

東日本大震災により大きな被害を受けた石巻市立稲井幼稚園では、昨年（2012年）の冬に消耗品等の予算が大幅に削減され、灯油の購入さえ窮する状態になってしまいました。

 

掃除用具などの備品購入を極力控えながら、子供達の暖をとることを優先している、との相談がありましたが、支援方法が見つからない中、社会福祉法人さぽうと２１の吹浦忠正理事長から「タディの世界国旗キャンディー」を無償提供するのでオヤジの会の運営費に充ててはという有難いお言葉を頂戴しました。

 

メンバーと相談の末、チャリティー販売をして幼稚園の備品購入に充てようと決め、運営に携わった石巻市内のさくらまつりなどを通じ、約3ヶ月で200箱を完売。

 

稲井幼稚園の他、備品が不足していた市内の住吉幼稚園や稲井小学校も支援することができて、大変嬉しく思います。

 

さらに6月には、住吉幼稚園にさぽうと２１からリヤカー2台が贈られました。

毎月の避難訓練時、園児を連れて遠くの避難所まで歩いて行かなくてはなりませんでしたが、リヤカーのおかげで、今後は子供達を素早く避難させることができます。先生方もとても喜んでおられます。

 

【支援実施情報】

支援先　：石巻市立住吉幼稚園（園長：赤間　彰先生）

寄贈品　：リヤカーMR３　ソリット車輪付き・木箱付き　２台

メーカー：株式会社ムラマツ車輌 納品日　：2013年6月18日・19日

協　力　：稲井オヤジの会（代表：千葉政徳氏）