東日本大震災により被災した岩手県大船渡市障がい者福祉事業所「かたつむり」の竣工式
(2017年6月24日 開催)
2014年度から被災後の事業所再建に向けて支援を継続してきた「かたつむり」が、この度ようやく竣工式を迎えました。
長期間に渡ってご支援したさぽうと21及び姉妹団体AAR Japan [難民を助ける会] の役職員とともに当社代表取締役社長 阿部が出席してまいりましたので、以下、簡単ながら当日の様子をご報告いたします。
2014年7月に、大船渡市から安全な高台に事業所を移転するよう通知を受けてからほぼ3年となった2017年6月24日(土)、障がい者福祉事業所かたつむりは念願の新施設の完成を祝いました。気温が30℃近くまで上昇した梅雨の晴れ間、施設関係者や利用者の方々とご家族をはじめ、大船渡市市長、市議会議長及び議員、行政職員、学校教員、社会福祉協議会などの方々に加えて、かたつむりと協働している企業・NPOや地元のアーティストも集まり、参加者は100名を超えました。
大勢の出席者の前で、大船渡市の戸田 公明市長など共に当社代表阿部からもお祝いの言葉を述べさせていただきました。
その後、安倍 晋三首相からの祝電が披露され、最後に吉田 定代表理事から募金について感謝の言葉が述べられました。
全員でのにぎやかな記念撮影の後は祝賀交流会となり、お祝いに駆けつけたバンドグループの演奏に、利用者の皆さんは大喜び。長い道のりを経て、竣工式を共に祝うことができたことに深く感謝しております。利用者の方の中には、一般就労者として正規雇用された方や、原付免許を取得した方もいます。地域社会において「居場所のない子どもをつくらない」ことを目標に続けてきたかたつむりの就労支援が、多くの出会いに支えられて、東日本大震災というかつてない困難を乗り越え、実を結びつつあると感じております。
さぽうと21より「この6年間、当会とAAR Japanによる東日本大震災被災地支援活動にお力添えくださり、改めて厚く御礼申し上げます。」と謝意が伝えられました。
支援先 | 非営利型一般社団法人 かたつむり |
所在地 | 岩手県大船渡市猪川町字中井沢97-1 |
支援先の事業 | 就労継続支援B型(知的・精神・身体)、日中一次支援 |
利用者数 | 29名(2017年6月末現在) |
協力 | AAR Japan [認定NPO法人 難民を助ける会] |
2016/11/4 地鎮祭

2016年11月4日に行われた地鎮祭

この日も秋晴れの好日でした。

着工直後の工事風景。まもなく大船渡も冬本番です。

新年が近づいた12月、かたつむりはふるさと納税の返礼品の梱包作業で大忙しでした。

2016年に新たに受注した金属パーツの封入作業。
集中力ときめ細かさが要求される仕事です。

2017年4月には外壁が完成。
設計図面で見ていた建物の形がはっきりしてきました。
~竣工式 2017/6/24

かたつむり正面玄関。

右下の銘板には、サンキョー株式会社の社名も刻まれております。

銘板

2017年6月24日12時半、利用者の方による開会の言葉で竣工式が始まりました。


続いてテープカット。
左から、利用者の方、当社代表阿部、大船渡市の戸田公明市長、AAR Japan柳瀬房子会長、かたつむりの吉田定代表理事、当会の吹浦忠正理事長。


当社代表阿部からは、お客様のご協力によって集められた被災地支援募金についてお話しました。

戸田市長と固い握手を交わし、かたつむりの再出発を祝福する当社代表阿部 (右)

吉田代表理事夫妻(右端)や、設計に協力した若手建築家 黒川彰氏とスタッフ(左端)とともに。



施設内の清潔で広々としたキッチン。カウンターから直接、食堂に料理を運べます。

高台に建つかたつむりからは町を見下ろすことができます。建物の周囲に畑も作っています。
大船渡市に寄贈したLED防犯灯


大船渡市内には、今回の寄付によりLED防犯灯62台を設置いたしました。
今回、そのうちの2ヵ所を確認してまいりました。写真左の英会話教室では多くの中学生・高校生が勉強しています。
防犯灯のおかげで、帰宅時間が夜遅くなる生徒たちも安心して通えます。