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サンキョー株式会社からのお知らせ

社会福祉法人さぽうと21 被災地支援活動報告

社会福祉法人さぽうと21 2013年度 東日本大震災被災地支援活動報告

離ればなれになられた被災者の「同窓会」と

大倉正之助さん(能楽囃子大倉流大鼓奏者)による鼓(つづみ)体験ワークショップの開催

~2013年7月6日・7日、宮城県大崎市~

さぽうと21より被災地支援活動報告がございましたので転記致します。

サンキョー株式会社様には、長期に渡って当会の被災地支援活動にご協力を賜り、深く御礼申し上げます。

この度、宮城県大崎市の鳴子温泉地域にて、罹災後離ればなれに暮らす方々の再会の機会(同窓会)を設け、能楽囃子大倉流大鼓奏者の大倉正之助さん(重要無形文化財総合認定保持者)や地元の方々のご協力を得て、鼓体験ワークショップを開催いたしましたので以下の通り、実施内容をご報告申し上げます。

 

鳴子温泉にご招待したのは、宮城県石巻市北上町十三浜字吉浜にて被災し、仮設住宅への入居や転居などで離ればなれになった方々25名です。

吉浜地区は北上川河口にあり、約60世帯が支え合いながら大家族のように生活してきました。

東日本大地震直後の大津波により甚大な被害を受けた後も15世帯が集落に留まり、壊れた自宅を修理するなどして生活していましたが、2012年12月に「災害危険区域」に指定され、将来的に全員が移転を余儀なくされています。

2012年8月、御社のご寄付を元に、吉浜で被災された約20名を鳴子温泉にご招待して、日本各地から集まった外国出身の当会支援生や関係者等との交流会を行い、被災生活についてお話を伺いました。

今年は第2回の企画として、鳴子温泉での「同窓会」という形で、吉浜出身者が数ヵ月ぶりに再会を果たす場を設けることにいたしました。

滞在をより一層楽しんでいただこうと、大鼓奏者として能舞台をはじめ国内外の式典やイベントでも演奏されている大倉正之助さんにご協力頂き、2時間の体験(ワーク)講座(ショップ)を開催。鳴子国際交流協会のご助力により、市立鳴子小学校体育館(7月6日)及び鬼首基幹集落センター(7月7日)の2会場を使わせていただきました。

鳴子小学校には、地元の皆さんが家族連れでご参加下さり、伊藤康志大崎市長にもご出席を賜りました。中には仙台市から駆けつけて来て下さった方もいました。ワークショップでは、まず大倉さんから鼓の由来や演奏目的、「大鼓」と「小鼓」の奏法の違いなどを丁寧に説明していただいた後、お弟子さんの助けを借りて、実際に参加者一人ひとりが大鼓を打つ稽古をしました。

「神の使いである馬の皮を張った鼓は叩くのではなく打つもの。馬が驚かないように、そっと打ってみよう」との大倉さんの教え通り、力を入れずに打つと思いがけず澄んだ音が耳に届き、子どもたちも大喜び。参加者は皆、熱心に稽古に取り組んでいました。

ワークショップ後半、吉浜を出発した被災者25名がバスで到着すると、1時間の稽古の成果を披露してお迎えしました。25名の皆さんも稽古に加わり、能楽を身近に感じていただく機会となりました。

6日夜、鳴子ホテルを会場とした「同窓会」では、昨年の交流会でお会いした方の他、最近になってようやく集まりに参加するお気持ちになったという方もいらっしゃいました。

お話を伺いながら、心の奥に抱えた大きな重荷を少しずつ言葉に表すことで、ご自身もその言葉を受け入れ、前を向こうとなさっているのではないかと感じました。

翌日7日は、創建837年との記録が残る総檜造りの鳴子温泉神社に被災者の方々とともに参拝し、鼓の奉納を行い、人々の安寧を祈願しました。

午後は、伝統芸能鬼首神楽で知られる鬼首地区にて、後藤錦信鳴子国際交流協会会長の司会で、前日同様にワークショップを開催いたしました。同地区を含む大崎市は2008年6月に起きた岩手・宮城内陸地震で震度6弱を観測(震源は隣接する栗駒市)。東日本大地震による直接的な被害は少なかったものの、放射能によって農地が汚染され、未だ除染作業が進んでいません。

毎年酪農家から引き受けてきた牛の放牧や、出荷用の山菜採りもできない状況に置かれています。地域では震災後人口がさらに減少。過疎化も深刻です。

震災は、地震や津波による目に見える被害に留まらず、広範囲かつ長期間に渡って地域経済と人々の毎日の暮らしを脅かしています。

この度被災者が集まる「同窓会」と鼓体験ワークショップの舞台となった鳴子温泉は、東日本大地震発生時、沿岸部から避難してきた約1100名の方々を受け入れました。また、温泉神社には、第二次世界大戦中の学童疎開で滞在していた人々が、当時のお礼を込めて、高齢になられた今もなお参拝に訪れると聞きます。

多くの人々を温かく包み込んできた鳴子温泉にて今回の企画を実施することができ、御社のご協力に改めて感謝申し上げます。

 

★大倉正之助さんプロフィール★
室町時代から続く能楽囃子「大鼓・小鼓」の家に生まれる。9歳で初舞台。 能舞台の他、ローマ法王の招聘によるバチカン宮殿での独奏や世界各国の式典 での演奏など、大鼓ソリストとして国内外で活躍中。CMやメディアへの出演多数。
6月に同校吹奏楽部の定期演奏会が無事開催され、その写真が届きましたので以下の通りご報告申し上げます。

【実施概要】

開催日:2013年7月6日(土)~7月7日(日)

会 場:宮城県大崎市立鳴子小学校 体育館(6日 14:00~16:00)

鬼首基幹集落センター(7日 13:00~15:00)

参加者:約100名(2会場合計)

主 催:社会福祉法人さぽうと21

協  力:鳴子国際交流協会

AAR Japan(認定NPO法人難民を助ける会)

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