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サンキョー株式会社からのお知らせ

社会福祉法人さぽうと21 被災地支援活動報告

宮城県石巻市の住民集会所に防災用品等の備品を寄贈
2014年5月完了/石巻市寄磯地区に再建された集会所に、非常用品と備品を提供)


牡鹿半島の北端に位置する石巻市寄磯浜は、石巻市中心部から車で1時間余りのところにあります。良質なホヤやホタテ、ウニの養殖産地として有名でしたが、東日本大震災の津波により集落と漁港が甚大な被害を受けました。津波は最大で約20メートルに達し、98世帯中35世帯が全壊、漁港の防波堤は水没。養殖筏、加工施設(水産物処理センター)、倉庫などの漁業施設も全壊し、約90隻あった小型船外機船は全滅、漁具の大部分が流されました。

漁師町の寄磯は住民同士の結束が強く、震災前は漁業組合の「漁民センター」(集会所として利用)がコミュニティの拠点となっていました。集会所には子どもたち、青年団、婦人会、老人会などさまざまな世代の住民が集まり、親睦会の他、地域の伝統芸能である「獅子舞」や冠婚葬祭の会場としても活用されてきました。一方で、防災無線や防災機器の保管場所及び一時避難所となっており、地域の重要な防災拠点としての機能も併せ持っていました。

コミュニティの拠点だったこの集会所も、津波で全壊しました。2013年に入ってようやく再建に向けた動きが本格化し、ドイツ政府の支援で、ドイツ赤十字から日本赤十字を通じて新しい集会所(「海友館ドイツハウス」と命名)が建設されることになりました。しかし、緊急時用の防災用品をはじめ、支援金で揃えられない備品があり、2013年から寄磯地区で支援活動をしてきたAARにご相談がありました。

現在の地域人口は寄磯浜と前網浜合わせて約400名、120世帯。大多数は漁業関係従事者で、高齢化が進んでいます。漁港は工事中で、漁船、漁具、倉庫も未整備、33世帯が未だに仮設住宅で暮らしており、備品購入のための十分な収入が得られないとのことでした。そこで、集会所の開設に間に合うよう、足りない備品や緊急時用の防災用品を提供することになりました。ご要望に基づき、集会所の必需品であるスリッパや座布団、大皿などを中心に、寝袋やLEDランタン、ガスコンロといった非常用品を支援。また、老人会や婦人会の話し合いの間、子どもたちが読書やオセロなどをして過ごせるよう、書籍と卓上ゲームもお贈りしました。

新集会所「海友館ドイツハウス」は2014年4月12日に落成式を迎えました。訪れたAARスタッフに、「集会所ができる日を楽しみにしていました。もう引退している身なので、仲間たちとこれから親睦会を定期的に開催します。細部までこんなに気を配ってもらえて、本当にありがたく思います」と元老人会会長の方が話してくださいました。 寄磯浜の特産だったホヤは、東日本大震災で壊滅状態に陥りました。ホヤは出荷できる大きさになるのに3年かかります。震災後に種付けされたホヤが、今シーズンにようやく収穫されたところです。待望のホヤ漁再開に住民全員が喜び、集会所で再開を祝ったと伺いました。大津波の被害から4年。困難を抱えつつも、地域の再生に向けてホヤ漁再開とともに一歩一歩進もうとされている住民の方々を今後も応援したいと考えております。

海友館ドイツハウス

左下の記念プレートには、協力団体としてAARとさぽうと21の名前も 記載されております。(2014年4月12日)

新集会所の外観

新集会所の外観

落成式を楽しみに待つ老人会の方々

落成式を楽しみに待つ老人会の方々 (2014年4月12日)

支 援 先 石巻市寄磯地区集会所「海友館ドイツハウス」
(石巻市寄磯地区振興会 会長 渡辺 洋悦氏)
学校住所 宮城県石巻市寄磯浜五梅沢29番地2
部 員 数 男子4名、女子12名 合計16名
寄 贈 品 非常用寝袋、非常用LEDランタン、ガスコンロ、折り畳みコンテナ 卓上ゲーム(将棋、囲碁、オセロ)、
座布団、スリッパ、書籍、大皿紙コップ
納 品 日 2014年3月25日
納   品 大船渡楽器サポート
協   力 AAR Japan [認定NPO法人 難民を助ける会]
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