被災地での「3.11 祈りのコンサート 2015」開催支援
(2015年3月11日開催、宮城県仙台市・電力ホール)
2015年3月11日、震災発生から4年を迎えて日本各地で追悼の催しが行われる中、仙台市の電力ホールにも東北のオーケストラや合唱団から有志が集まり、第2回目の「3.11 祈りのコンサート」が開催されました。入場無料の追悼コンサートを運営するために多くの寄付が寄せられ、当会も開催費用の一部を支援いたしました。
この日は4年前を思い出させるような雪の日となりました。降雪と事故のため、東北自動車道が岩手県内で通行止めになり、盛岡からの合唱団員50名余りが最終リハーサル(ゲネプロ)に間に合わないというトラブルも生じたそうですが、ほぼ満席となった電力ホール(定員1000人)で、無事に午後2時から開演となりました。
2時46分、大地震発生の時刻に合わせて全員で黙とうの後、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」と「レクイエム」の演奏が始まりました。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、小品ながらモーツァルト晩年の傑作。有名な「レクイエム」(K.626)は死の床で書かれた最後の作品で、未完のまま残されたミサ曲です。
指揮・音楽監督は、岩手大学教授の佐々木 正利先生。国内外の楽団と共演してきた国際的指揮者です。オーケストラは、1998年から演奏活動を続けるアマチュア弦楽オーケストラの仙台シンフォニエッタ(コンサートマスター 松舘 忠樹氏)に、仙台フィルハーモニー管弦楽団やフリーの演奏家も加わりました。合唱団には、仙台、盛岡、山形のアマチュア団体から150名以上が参加。演奏終了後は拍手喝采の代わりに再び黙とうが捧げられ、各地から駆けつけた多くの方々が、静寂の中で追悼の祈りをともにしました。
日 程 | 2015年3月11日 14時開演 |
会 場 | 電力ホール (宮城県仙台市、定員1000名) |
開催形式 | 入場無料 |
実行委員長 | 髙坂 知節 氏(東北大学名誉教授) |
副委員長/指揮 | 佐々木 正利 氏(音楽監督・岩手大学教授) |
コンサートマスター | 松舘 忠樹 氏(仙台シンフォニエッタ) |
演 目 | W. A. モーツァルト 「レクイエム」KV.626 他 |